研究課題/領域番号 |
18K00725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
平田 裕 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (00340753)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日本語学習者の脳活動 / 筆記テストと会話 / 脳活動の近似性と相違性 / fNIRS (近赤外光分光法) / 日本語の会話力 / 近似性と相違性 / fNIRS / 筆記テスト / 会話 |
研究成果の概要 |
日本語学習者の筆記テスト時と日本語会話時の脳活動の近似性・相違性に関して、以下のような知見が得られた。前頭前野部も言語野も、筆記テスト時より会話時の方が脳の賦活度が大きい。右脳・左脳の優位性については個人・タスク別に一概に言えず、習得段階やタスク毎の脳活動の複雑さを反映していると考えられる。脳の賦活度については、並べ替えタスクが脳を一番活性化し、会話時の脳の状態に近いと考えられる。中上級学習者の特定の個人に関しては、四択タスクまたは和文読解タスクが近似性が高い。酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンのどちらを指標にすべきかという点では、引き続き脱酸素化ヘモグロビンに注目する意義が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語教育を含め、現代の外国語教育においては、文法や単語などの知識偏重から実際の会話力/運用力を重視するようになっている。しかし、実際問題として、教育現場では教育成果を検証する方法として筆記テストに頼っている部分が大きい。筆記テストを会話力向上やその評価に有効に使うことができれば、教育現場でのメリットは大きいと言える。本研究では、日本語学習者の筆記テスト時と日本語会話時の脳活動の近似性・相違性についての知見を蓄積してきている。研究結果の将来的な応用としては、脳活動の質的・量的な近似性・相違性という新しい視点から、会話力の推定(評価)や向上に寄与する筆記テストの開発が考えられる。
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