研究課題/領域番号 |
18K00726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 (2022) 大阪観光大学 (2021) 関西大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
竹口 智之 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (80542604)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本語教育史 / ライフストーリー / ロシア極東地域 / 日本語ネイティブ教師 / ウラジオストク市 / ハバロフスク市 / 学びのアイデンティティ / 戦中の日本語教育との関連 / ハバロフスク / ウラジオストク / ライフ・ストーリー / 日本語教育 / 言語政策 / 複線経路・等至性モデル(TEM) / 複線径路・等至性アプローチ |
研究成果の概要 |
本研究は、ロシア極東地域における日本語教育史を、インタビューを基にして分析したものである。調査対象者はユジノ・サハリンスク市、ハバロフスク市、ウラジオストク市で日本語を学習していた方たちである。この三都市で最も日本語教育の歴史を有するのはウラジオストク市であり、ユジノサハリンスク市、ハバロフスク市では80年代後半から90年代初頭にかけて日本語教育開始された。これを概観すると、極東地域の日本語教育はウラジオストク市の雛型が他の極東都市に波及したかに見える。しかし実際には、各都市間で人材の異動があり、また、各地の状況に合わせた日本語教育が実施されてきたことが窺えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本調査は、特定地域の教育史・教育政策を、研究者からの視点だけではなく、実際の教育関係者と共同で分析した。特に詳細な分析が実施できたのは、教員と元学生の心性史と社会史である。調査協力者にとっての日本語は単なる教科科目の対象ではなく、自身を自己実現させる言語であった。 また、日本語教育史観は戦中と戦後によって大きな分断があると認識されている。しかしながら、ハバロフスク市では満洲国時代の国語教育と連続する可能性も有ることが示唆された。あわせてサハリン州の日本語教育も、日本統治時代の遺物や、1970年代から80年代まで、普段の生活で見聞きした日本語の影響が指摘された。
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