研究課題/領域番号 |
18K00727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
本橋 美樹 関西外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80411560)
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研究分担者 |
石澤 徹 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (00636095)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 日本語教育 / 第二言語習得 / 文字表記 / 音声教育 / 特殊拍 / 拗音 / 音声 / 文字 / 第二言語習得論 / 表記 |
研究成果の概要 |
本研究は単語のひらがな表記が視覚情報として初級日本語学習者の音声習得を促すか検証する。長音や拗音のように難しいとされる音を含む語(「りょこう」「しゅくだい」など)の知覚と生成の向上を目指し、プリテスト→トレーニング→ポストテストの手順でデータ収集を行った。週3回、3週間のトレーニングとして、語のひらがな表記を音声と共に示すことによって拍の数を意識しながらミニマルペアの聞き分けの練習をした。同時に視覚情報無しで音声のみのトレーニングを受けるグループも作り、テストの成績を比較した。結果は、ひらがな表記は視覚情報として聴取・発音共に音声習得を促す可能性を示唆するものとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、他言語において様々な研究で書字情報と音韻習得の強い関連が明らかになってきているのにも関わらず、日本語における研究はほとんど見られない。本研究はひらがなという表音文字は、音声に関するメタ認知を促す可能性があり、音声教育への効果があることを明らかにした。また、拍と発音を表わすひらがなは、特に初級学習者にとって音声項目の有益な視覚情報であることが分かった。文字表記の指導と同時に音声習得を促すことが未だ難しいと言える教室活動における音声教育の一旦になることを提言したい。
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