研究課題/領域番号 |
18K00743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
片山 圭巳 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (00582371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 音素配列生起制限 / モーラ / 単語分節 / 日本人英語学習者 / 第二言語学習者 / 言語処理 / 音声言語処理 / 第二言語習得 / 音声知覚 / 音声認識 |
研究成果の概要 |
本研究は、第一言語の音素配列生起制限が第二言語の音声による単語認識に影響を与えるかを調査した。単語分節方略は言語特有であるという報告がされていたため、日本語母語話者がモーラ単位で英単語を分節しているかどうかを調査した結果、モーラではなく、英語の音節単位で分節していたことが分かった。さらに、文字が提示されず、音声のみで目標単語を提示したときに、日本語母語話者で習熟度に関係なくこの傾向が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本語母語話者は、第二言語の単語を探知する際、目標言語の分節方略を使用することが分かった。分節方略が習熟度にかかわりなく共通していたことから、生来的に音節分節の能力は備わっており、モーラ分節は日本語におけるインプットや文字の影響を受けて後天的に学習していったのではないかと推測される。また、分節方略は言語特有というより、目標言語の経験により、単語内で音韻が共起する可能性を計算する能力の習得によるものと考えられる。本研究は、第二言語の音声言語処理、および日本語母語話者の音声知覚単位に新たな知見を加えた。
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