研究課題/領域番号 |
18K00752
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
小柳 かおる 上智大学, 言語教育研究センター, 教授 (90306978)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 第二言語習得 / 個人差要因 / 言語適性 / 動機づけ / ビリーフ / 学習ストラテジー / フランス人大学生 / 日本語学習者 / 個人差 / 日本語熟達度 / フランス人学習者 / 暗示的学習 / 明示的学習 / 認知的メカニズム |
研究成果の概要 |
本研究は、フランス人大学生の日本語習得における個人差要因および要因間の相互作用が、日本語の熟達度とどのような関係にあるかを調べたものである。基本的な認知能力である言語適性は直接、L2熟達度に、動機づけは学習努力の意思につながっていたが、学年が上がると言語適性の影響は薄れ、動機づけの方が熟達度への説明力が高くなる傾向も見られた。また、学習者のビリーフが動機づけや学習ストラテジーの使用にも相互作用があることが明らかになった。本研究で、第二言語習得が様々な要因が絡み合う複雑なプロセスであることを示すことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二言語習得に学習者の個人差要因(言語適性や動機づけなど)が影響を及ぼし、習得の成果には学習者間の違いが大きいことは周知の事実である。しかし、これまで、それぞれの個人差要因は単独で研究されることが多く、それらの相互作用についてはあまり調べられていなかった。本研究はフランス人大学生の日本語学習という特殊なコンテクストであるが、個人差要因の相互作用の一つの事例を示すことができた。また、近年、複雑系理論という、様々な要因の相互作用、さらに環境との相互作用によって新たな体系が形成されていく仕組みを説明する理論が、第二言語習得にも適用されるようになり、そのような潮流にも沿った研究である。
|