研究課題/領域番号 |
18K00768
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
田中 真由美 武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (50469582)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 絵本の読み聞かせ / 外国語活動 / ことばと文化への気づき / 英語教育と国語教育の連携 / クリティカル・リーディング / 英語絵本の読み聞かせ / ことば / 文化 / 絵本 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、小学校外国語活動におけることばと文化への気づきを促す英語絵本のクリティカル・リーディング指導法を開発することである。小学生は英語で書かれた本を一人で読むことが難しいため、ここでいうリーディングとは、読み聞かせという手段で教師と児童が交流しながら共に読むことである。本研究は①「ことば」の概念の体系化、②ことばと文化に対する気づきを促す英語絵本の選定、③クリティカル・リーディングの指導法の実践と検証、④クリティカル・リーディングの英語学習と国語科での読むことの学習への影響に関する調査の4段階で構成され、小学校外国語活動におけるリーディングの指導法及び英語教育と国語教育の連携の在り方を提案するものである。 2023年度は英語の絵本の分析、情報収集、実践報告の執筆を行った。英語の絵本の分析では語用論におけるポライトネスの観点から登場人物の台詞を分析し、子どもの登場人物であっても相手のとの親疎関係や状況に応じて表現を使い分けていることなどを明らかにした。このことから、相手との関係や場面・状況を考慮した子どもの表現を日本語と英語とで比較しながら読み聞かせを行う方法が考えられる。情報収集の活動として、国内学会の研究大会やセミナーに参加し、そこで得た知見を基に、AIや翻訳ツールを用いた英語絵本の日本語翻訳を絵本を言語活動に取り入れる方法について考察した。さらに、小中一貫教育を行っている研究協力者の学校を訪問し、絵本を活用したオリジナル演劇に関する情報の収集と翻訳ツールを活用した英語教育の在り方に関する意見交換を行った。上記③と④の成果として、日本の小学校で行った英語絵本の読み聞かせの取り組みを実践報告としてまとめ、研究代表者が所属する大学の研究紀要に投稿した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
4年間の研究期間のうち、後半の2年間が新型コロナウイルス感染症蔓延予防のための活動制限の影響を受けて、調査や実践のための学校訪問が叶わなず、さらに研究代表者の親族の介護も重なったため研究期間を2年延長した。2023年度は研究代表者の所属大学の業務の多忙化により研究の進捗が遅れた。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度に行った絵本の分析と小学校の英語教育におけるAIや翻訳ツールの利用に関する情報を基に、物語の場面・状況、登場人物の発話の解釈や、英語と日本語訳との比較などを行う活動の在り方を提案する。また、文化面に焦点を当てた絵本の分析を行い、英語と日本語、その背景となる文化の相違点や共通点への気づきを促す活動案を提案する。これらの提案に対するフィードバックを研究協力者から得る。
|