研究課題/領域番号 |
18K00772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
長 加奈子 福岡大学, 人文学部, 教授 (70369833)
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研究分担者 |
Tomei Joseph 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (50310032)
竹安 大 福岡大学, 人文学部, 准教授 (80585430)
林 幸代 熊本学園大学, 経済学部, 准教授 (00609464)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 英語教育 / 認知言語学 / 認知文法 / 事態把握 / グラウンディング要素 / スピーキング / 教授法 |
研究成果の概要 |
本研究課題は日本語を母語とする英語学習者に焦点を当て、日本語の事態把握が学習対象言語の使用に及ぼす影響について分析した。その結果、日本語を母語とする英語学習者は日本語の事態把握に基づいて英語を発話していることが明らかとなった。比較的英語の習熟度が高い層においても、出来事を完了・未完了の対立で描写しており、客観的な時間軸に基づき出来事をとらえる英語の事態把握を行っていなかった。母語の事態把握というものは母語の習得過程で身につけた出来事の見方に対するある種の認知的な癖である。学習対象言語の事態把握をより効果的に習得するために、事態把握の違いを踏まえた教材および指導法の開発が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで日本の学校現場において、日本語と英語の事態把握に基づく明示的な指導は行われておらず、比較的英語の習熟度が高い学習者でも、母語の対象言語の事態把握を習得することは困難である。母語の事態把握というものは、出来事の見方に対するある種の認知的癖であり、そのような「癖」を修正するためには、明示的かつ丁寧な指導が必要となることは明らかである。「自然に」習得する為には、かなりの量のインプットや対象言語の学習時間が必要となる。本研究課題の成果をもとに事態把握の違いを踏まえた教材および指導法の開発を行うことで、より効果的かつ効率的な英語学習が可能となるだろう。
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