研究課題/領域番号 |
18K00776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
鈴木 渉 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60549640)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 言語習得 / 脳イメージング / 言語使用経験 / 個人差 / 社会性 / 言語コミュニケーション / 認知神経科学 / 外国語学習 / fMRI / 外国語習得 / 社会認知 / 第二言語習得 / 学習者の個人特性 / 動機付け / 学びに向かう力 / 人間性 / 脳機能イメージング / 情動 |
研究成果の概要 |
外国語の使用は、知識やスキルの獲得にとどまらず、外国語を実際に使いながら社会や世界と関わり、豊かな言語コミュニケーション活動を行うという観点も重要である。本研究の目的は、社会性を取り入れた言語学習のメカニズムの解明とそれらにおける個人差の影響を解明することである。その目的を達成するために、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた二つの実証的研究を実施した。その結果、(1)語用論的言語処理に社会への適切な順応や健全な人間関係構築に関与する社会認知脳領域が必要であること、(2)社会的場面での言語使用経験が言語処理の神経基盤に大きな影響を与えることが解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、「社会的第二言語学習(Social Learning of Second Languages)」の神経基盤モデルを提唱できたことである。社会的第二言語学習モデルに基づいて、子供が他者や周囲の環境との相互作用を通じて母語を獲得していくプロセスと同様に、第二言語習得においても社会的学習が言語学習の成功に重要な役割を果たすことを神経学的な証拠から証明できた。また、社会的第二言語学習には習熟度以外にも動機、不安、言語使用経験など、さまざまな個人差が重要であることも解明した。これらの成果は、理論のみならず、第二言語習得研究や教育分野における実践にも社会的な波及効果が期待できる。
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