研究課題/領域番号 |
18K00782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
植田 晃次 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 教授 (90291450)
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研究分担者 |
矢野 謙一 熊本学園大学, 外国語学部, 教授 (00271453)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 朝鮮語教育史 / 旧朝鮮語学 / 朝鮮語 / 原物主義 / 人物史主義 / 朝鮮語学習書 / 韓国語 / 韓国語教育史 / 島井浩 / G.V.Podstavin / ロシア・東洋学院 |
研究成果の概要 |
旧朝鮮語学の人物を対象に、人物史と朝鮮語観を解明した成果に基づき旧朝鮮語学という視点からそれぞれの人物の位置づけを行った。詳細な人物史と書誌を明らかにした上で、従来とは異なる/初めての人物像を提示し、(1)典型的人物、(2)代表的人物、(3)その他の人物に類型化した。(1)は補充・再検討を行う必要が生じた伊藤韓堂・宝迫繁勝、(2)は弓場重栄・新庄順貞・島井浩、(3)は笹山章・松岡馨らを取り上げた。また、旧朝鮮語学の国外への影響、旧朝鮮語学での音声の認識と位置づけを明らかにした。 以上により、旧朝鮮語学という概念の精緻化・体系化を図り、先行研究とは異なる朝鮮語教育史を総合的に構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究等では、人物を朝鮮・朝鮮語との関わりのみから見ることにより、「両国の架け橋」といった一面的な、また誤った人物像が示されていた。資料についても、原物を見ずに最終的な判断を下すことにより、影印やデジタル化された特定の資料に依拠して論ずることによる限界や誤謬が散見される。 本研究は、徹底した人物史主義・原物主義に基づき、新たに開発した方法も取り入れ、実証的に旧朝鮮語学の視点から人物の実像を示し、従来にない視点からの朝鮮語教育史の提示に成功した点で方法論の構築と具体的成果の両面で学術的意義を持つ。同時に現代の朝鮮語教育、さらには他の外国語教育にも示唆を与えうる点で社会的意義も持つ。
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