研究課題/領域番号 |
18K00786
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
江澤 照美 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (80305507)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | スペイン語教育 / スペイン語 / 共通語 / 文化理解 |
研究実績の概要 |
本研究は、共通語としての性格を有するスペイン語の実態を考察・分析し、その成果を今後の外国語としてのスペイン語教育に還元することを最終目的とする。情報収集の方法は文献の分析とスペイン語圏の一部の国における現地調査である。当初の研究期間は3年間で、年に1度スペイン語圏での短期間の調査を実施することになっていた。 本研究代表者が初めに着手したのは文献調査である。そこで、本研究代表者が「汎用スペイン語」と呼ぶ共通語の研究と探索の歴史を調べた結果、3年目に訪問を予定していたアルゼンチンの実情をより早く知る必要があると判明し、研究計画を一部見直した上で初年度末にアルゼンチンおよび隣国のウルグアイにおいて海外調査を実施し、翌年度に口頭発表をおこなった。 研究2年目も年度末に海外調査実施を計画していた。ところが、この時期から世界中でのコロナウイルス感染の広がりにより海外調査が不可能になり、本研究の進捗に非常に大きな影響を及ぼした。研究が大幅に遅延したため研究計画全体の再度の見直しを余儀なくされた。幸いにも延長願が2回受理されたため、4年目年度末にチリでの海外調査を実施した。チリは当初の計画には含まれていない訪問地であったが、言語変異が他のスペイン語圏とは異なることから調査候補地として加えた。現地で収集した資料については現在分析中である。 現時点までの研究成果は、口頭発表やワークショップ、本研究者の所属先が刊行する紀要により公表している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
【研究実績の概要】と一部記述内容が重なるが、本研究ではスペイン語圏での調査および資料収集を計3回予定していたが、1回目は無事遂行できたものの、翌年はコロナウイルスの世界的蔓延により国外での調査を中止せざるを得なかった。 そのため本研究計画全体に想定を超えた遅延が生じ、国外での調査場所や情報の収集方法など本研究の根幹をなすところから研究計画の見直しをおこなった。その過程で研究の方向性をも再確認することとなった。 以上のように、当初の計画を比較的初期の段階で見直したために、それが本研究の進捗状況に与えた影響は大きく、それを取り戻すために大きな回り道をすることになったのは遺憾である。 幸いにも、最終年度の延長を認めていただいたので、今年度はその遅れを挽回する時期と考えて最終的なまとめをおこなうことを目指している。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は本研究課題の最終年度となるため、必然的に成果をまとめることに活動の重点を置くことになる。昨年度に、王立言語アカデミーとスペイン語アカデミー協会(注:スペイン語圏各国の言語アカデミーが構成する団体)が共同で構築した言語コーパスが共通語としてのスペイン語と親和性を持つことを知り、また、外国語としてのスペイン語教育の世界で言語コーパス活用のための研究についての知見も得た。 本研究の最終目的は、これまでに得た成果を最終的に今後の外国語としてのスペイン語教育に還元することであるが、その最終地点を目指す方法については現時点でまだ完全に決まっていない。2023年度後期が始まる前までに決定する予定である。
|