研究課題/領域番号 |
18K00817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 石川工業高等専門学校 |
研究代表者 |
川畠 嘉美 石川工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (70581172)
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研究分担者 |
藤井 数馬 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (50413779)
青山 晶子 富山高等専門学校, その他部局等, 教授 (40231790)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 用法基盤モデル / 第二言語習得 / 英語多読 / スキーマ / 移動表現 / 認知類型 / 第二言語/外国語習得 / 認知言語学 / 英語多読多聴 / スキーマ化 / 英語多聴多読 / 第二言語/外国語習得 / コーパス / 動詞の自他 |
研究成果の概要 |
本研究では,認知類型が大きく異なる日英各語の移動表現を中心に10代後半の英語学習者(日本語母語話者)から得られた英作文データを分析し,英語のインプット量が極端に乏しい環境下における学習者に対するトップダウン型文法提示のあり方に対する議論を深めた。認知類型の差異が大きい場合,英語多読等の活動によりインプット量を増加させても確立済の母語スキーマがアウトプットの内容に大きく影響する。実際に得られた英作文データにおいても母語の特徴が強く反映されたが,認知文法の知見に基づいた教材を用いて英語の移動表現スキーマを提示することで,その後の表出に大幅な改善傾向が見られ,今後の教材開発への礎を築くことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本のように日常生活における第二言語(L2)のインプット量が少ない環境下で,学習者がいかにL2のスキーマを獲得しアウトプットにつなげるかは重要な課題である。既に日本語の母語スキーマが確立した学習者に対し,認知類型が大幅に異なる英語のスキーマを習得させるためには,トップダウン型の明示的指導が欠かせない。本研究では,10代後半の学習者から得られた累計600余名分に及ぶアウトプットデータから学習者が概念を英文化する際の躓きやその過程において母語のスキーマが及ぼす影響を分析し,特に移動表現においてボトムアップ式のスキーマ形成を効果的に補う教材開発につながる知見を得ることができた。
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