研究課題/領域番号 |
18K00820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
杉浦 謙介 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (40196712)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | eラーニング / ドイツ語 / 外国語教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、外国語eラーニング教材の仕様の差による学習効果・使用者評価・学習実態の差を明らかにし、それに基づいて、最適化した教材の仕様を明らかにすることである。 まず、素材が同一で仕様が異なる3つのドイツ語eラーニング教材を整備した。第1教材「CALL Deutsch」は中機能、第2教材「CALL Deutsche Grammatik」は低機能、第3教材「CALL Deutsche Grammatik Plus」は高機能でLMSと連携する。この3つの教材のうち、第1年度(2018年度)は第1教材「CALL Deutsch」を、第2年度(2019年度)は第2教材「CALL Deutsche Grammatik」を、第3年度(2020年度)は第3教材「CALL Deutsche Grammatik Plus」を実際の授業で使用し、確認テストの答案データとドイツ語作文テストの作文データを集積した。また、この教材を使用する学習者に、5段階評価項目(入力方式、正誤判定方式、機能の過不足、動作速度、使いやすさ、学習の手ごたえ等)、および、記述項目(自分の学習実態、教材への感想、改善点等)からなるアンケートを実施し、そのデータを集積した。第4年度(2021年度)は、これまでに明らかになった各教材の学習効果、および、各教材の使用者評価と学習実態に基づいて、最適化した教材の仕様を明らかにした。その仕様とは、教材のフォルダおよびファイル構造を単純にすること、簡単なHTMLとMP3で作成すること、練習問題の仕組みを単純にして、各問題で「読む」「聴く」「書く」「話す」が段差なく練習できるようにすることである。この仕様に基づいて新教材「LHSSドイツ語」を作成した。第5年度(2022年度:今年度)は、この教材を使用して、その学習効果・使用者評価・学習実態から教材の仕様の整合性を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度に作成した教材を使用して、今年度は、その学習効果・使用者評価・学習実態から教材の仕様の整合性を検証した。来年度は、研究期間を1年延長して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による授業形態の変更(対面授業・遠隔授業)の要因を加えて再検証する。
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今後の研究の推進方策 |
外国語eラーニング教材の開発研究においては、最先端の情報通信技術を応用して開発研究がおこなわれてきた。これによって、多機能・高機能の外国語eラーニング教材が提供できるようになった。外国語教育を担当する者としては、できるだけ多機能・高機能の教材を使って、教育効果を上げたいと思うが、学習者にとっては、多機能・高機能の教材が使いやすい教材、学びやすい教材であるとはかぎらない。場合によっては、多機能・高機能のために、操作が煩雑になったり、動作が遅くなったりして、最終的な学習効果が落ちることもありうる。開発研究者や教育担当者にとってではなく、学習者にとって最適化した教材とは、どのような機能を搭載し、そして、どのような機能をあえて省略しているのだろうか。そして、その仕様はどのようなものであるのだろうか。本研究では、外国語eラーニング教材の仕様の差による学習効果・使用者評価・学習実態の差を明らかにし、それに基づいて、最適化した教材の仕様を明らかにしていく。具体的にはつぎのような研究推進方策をとる。① 素材が同一で仕様が異なる3つのドイツ語eラーニング教材を作成し、各教材の学習効果を明らかにする。② 3教材を使用する学習者にアンケートを実施して、その回答データから各教材の使用者評価と学習実態を明らかにする。③ 素材が同一で仕様が異なる3教材の学習効果、使用者評価、学習実態に基づいて、最適化した教材の仕様を明らかにする。その仕様に従って教材を作成し、これを使用して、その学習効果・使用者評価・学習実態から教材の仕様の整合性を検証する。現在、上の③の仕様の解明とその仕様に従った教材作成を終え、その教材の仕様の整合性を検証している。今後は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による授業形態の変更(対面授業・遠隔授業)の要因を加えて再検証する。
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