研究課題/領域番号 |
18K00845
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
鈴木 ひろみ 中央大学, 商学部, 准教授 (90781112)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 発話のための思考 / 場面外視点 / 場面内視点 / 言語情報の連続性 / 事態把握 / 自己投入 / 移動表現 / 思考パターン / 第二言語習得 |
研究成果の概要 |
「日中対照比較」の観点から、中国語・日本語の母語話者に対して行った作文調査(絵本を見て、物語を作る)のデータを用いて「発話のための思考」の先行研究を再論考した。その結果、中国語は「場面外視点」から「自己投入」し、日本語は「場面内視点」から「共感体験」を通して事態把握をする傾向があること、さらに、中国語母語話者は、言語情報に連続性を持たせた文を産出するため、絵本に書かれていない場面(情報)を前後の絵から推論・捕捉、それらを明示的に言語化していく傾向があるのに対し、日本語母語話者はより多くの「時間的な繋がり」の要素を取り入れることで、言語情報の連続性を確立する傾向にあることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母語以外の言語を使う場合、文法的に正しくても、母語話者にとって違和感を覚える発話になる場合がある。それが、異なる母語話者間には異なる思考パターンが存在する所以であることは従来から指摘されてきた。翻訳ソフトが日進月歩の進展を遂げている現在、今後の第二言語習得における研究テーマとして、「自然な会話の生成」の必要性はますます高まると考える。思考パターンにおける認知言語学の研究成果を第二言語教育に応用することで、「自然な会話の生成」という難題を解決することができ、第二外国語学習理論の構築に貢献することができる。
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