研究課題/領域番号 |
18K00848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
川崎 貴子 法政大学, 文学部, 教授 (90308114)
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研究分担者 |
田中 邦佳 法政大学, その他部局等, 講師 (70597161)
Matthews John 中央大学, 文学部, 教授 (80436906)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 外国語教育 / 音韻論 / 音声習得 / 第二言語習得 / 音声学 / 摩擦音 / Phonetic Drift / 注意 / 音声知覚 |
研究成果の概要 |
本研究では、母語の音素マップが第二言語音(L2)の知覚にどのように影響するのか、また、L2習得により新たな音素がマップに追加されることで、知覚マップの再構築が起こり、母語も含めた音声知覚スペースや発話の音響的特徴に影響が出るのかどうかを調査した。本研究では知覚・生成両方の調査をおこなった。中国語母語話者と日本語母語話者を対象とした知覚実験では、母語の音素マップがL2知覚混同に影響することが示された。また、L2を学ぶことで母語を含めた音素マップの再構築が行われていることが示唆された。また、発話では母語音と類似するL2音の音響的特徴を分析した結果、習得段階により音響的特徴に変化が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
L2音声習得による母語の音韻文法への影響は主に母音発話、およびVOT発話の音響分析による研究が行われてきた。代表者らの一連の研究は、摩擦音を対象とした研究であり、知覚・生成の両面からL2音が母語の音声マップに追加される過程でどのような変化が起こるのかを明らかにする試みであった。結果は知覚マップの再構成が起こることを示唆するものであり、第二言語を学ぶ過程でおこる変化を明らかにする手がかりとなろう。
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