研究課題/領域番号 |
18K00872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
川井 一枝 宮城大学, 基盤教育群, 教授 (40639043)
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研究分担者 |
鈴木 渉 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60549640)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 小学校英語教育 / チャンツ / 音声指導 / 技能面 / 情意面 / メカニズム / 発音 / 動機付け |
研究成果の概要 |
公立小学校の英語教育におけるチャンツの影響を調査した。チャンツを用いた練習は短時間でも母音挿入やカタカナアクセントを軽減し、語彙習得を促進する可能性がある。英語母語話者は、児童の発話に日本人特有の訛りを感じているが、概ね理解できることが確認された。児童の多くは初見のチャンツを速くて難しいと感じ復唱は困難だった。児童の様子に応じた速度調整や視覚情報の提示など工夫が必要である。歌やゲームと書く活動に対する高学年児童の好みは分かれたが、6割以上は、歌やゲームの方が英語を覚えやすいと回答した。高学年児童は、書く活動を振り返り、今まで受けてきた体験的な音声指導の重要性と効果を実感していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チャンツは、リズムに合わせ単語や表現を繰り返し唱える練習法(教材)である。主に子どもや初心者の指導で多用されているが、学習効果に対する検証結果は様々である。公立小学校の英語科設置に伴い、英語教育はますます低年齢化が進んでいる。効果的な指導を提案する上で、その効果を明らかにしていくことに意義がある。英語母語話者は8~9歳児童の英語に日本語母語話者特有の訛りを感じたが、チャンツによる口頭練習は母音挿入等を軽減し英語のリズム習得を促進する可能性が示唆された。外国語訛りはコミュニケーションを阻害しない場合もあり、国際社会の許容範囲も広いが、学習初期においては分かりやすい発音の提示と練習が必須である。
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