研究課題/領域番号 |
18K00889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
星井 牧子 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90339656)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 外国語教育 / ドイツ語教育 / 第二言語習得 / 学習者言語 / インタラクション / コミュニケーションストラテジー / 発話の協働構築 |
研究実績の概要 |
本研究では、ポーズやフィラー、繰り返し、自己訂正などの非流暢性を示すとされる言語現象を、学習者の発話プロセスにおける機能と他者とのやりとりにおける機能の両面から考察し、発話の協働構築およびインタラクション能力の観点から捉え直すことを目指している。令和4年度は、前年度に引き続き、学習者の発話にみられるポーズやフィラー、繰り返し、自己訂正など非流暢性を示す現象を、インタビューにおける語りと多人数でのインタラクション場面のデータから分析し、比較・考察をすすめた。 インタビューデータからは2名の学習者の発話の分析をすすめた。非流暢性を示す現象のうち、特に自己訂正の出現箇所から、分析対象となった学習者は発話の際に動詞に関連する箇所(動詞の語尾変化、完了形における助動詞の選択、主文における動詞の位置)に注意を向けて発話していることが、出現頻度から明らかとなった。インタラクションデータの分析では、学習者の発話における非流暢性を示す現象が、やりとりの中で他者からの理解チェックや繰り返し、サポートなどにつながり、発話の協働構築と学習者の気づきにつながることを、質的分析手法を用いて考察した。 研究の途中成果の一部は、前年度に研究報告を行ったIVG 2020記録論文集で論文として公表した。また 国際シンポジウム“Internationalization of teacher education for German as Foreign/Second Language“(2022年12月、ソウル大学)で招待報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの感染状況から、2022年度前半は海外渡航を見合わせたことから、海外の共同研究者との研究打ち合わせが大きく制約をうけた。また、ヨーロッパ開催の学会・研究会に参加できなかったことから、関連する分野の研究者との意見交換が限定的になるなどの影響を受け、前年度に引き続き進捗状況の遅れを取り戻すには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに収集したデータの分析を進めるとともに、海外の共同研究者との研究打ち合わせを行い、国際ドイツ語教員会議(IDT2022)(2022年8月)およびソウル大学での国際シンポジウム(2022年12月)での研究発表を元に、研究成果を論文にまとめてジャーナルに投稿する。
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