研究課題/領域番号 |
18K00910
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 獨協大学 (2020) 香川大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
山本 裕 獨協大学, 経済学部, 准教授 (10550113)
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研究分担者 |
張 暁紅 香川大学, 経済学部, 教授 (00452722)
長廣 利崇 和歌山大学, 経済学部, 教授 (60432598)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 東アジア / 経済的秩序 / カルテル / 石炭 / 炭鉱企業 / 競争と協調 / 経済史 / 市場 |
研究成果の概要 |
本研究は、20世紀前半における東アジアの経済を石炭鉱業の事例に基づいて検討することを課題に掲げた。具体的には、東アジアの炭鉱企業の選択した企業行動の軌跡から、市場における各企業の競争と協調の実態の解明を通じて、東アジアにおける経済的秩序が如何なるものであったのかを検討した。 本研究を通じて、従属と抵抗、開発と侵略などの従来のフレームワークで把握され得ない複雑性に富む経済実態が解明された。このような成果を得るために、東アジアにおける石炭カルテルの変容と、東アジアにおける石炭企業の人材養成に焦点を当てて、分析を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀前半の東アジアは、統合された流通機構をもつ大経営と、凝集性・開放性をもつ固有のネットワーク型の流通機構、市場取引を超えた軍事力(暴力的支配)が存立していた。このような認識のもとに、従属と抵抗、開発と侵略といった点に焦点を当てて先行研究は積み重ねられてきた。 しかし、先行研究では、東アジア域内における相互作用については考察されてこなかった。本研究の学術的意義は、東アジアにおける石炭カルテルの変容と、東アジアにおける石炭企業の人材養成に焦点を当てて分析することを通じて、上述した相互作用の具体相について史実を解明した点に求められる。
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