研究課題/領域番号 |
18K00912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 亜細亜大学 |
研究代表者 |
青山 治世 亜細亜大学, 国際関係学部, 准教授 (60634285)
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研究分担者 |
関 智英 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (30771836)
伊藤 信哉 松山大学, 法学部, 准教授 (70389196)
森平 崇文 立教大学, 外国語教育研究センター, 教授 (30468847)
小池 求 亜細亜大学, 経営学部, 講師 (30760623)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 対外宣伝 / 相互理解 / 日中関係 / メディア / 新聞 / 順天時報 / 中国 / 相互認識 / 新聞法規 |
研究成果の概要 |
『順天時報』(1901~1930)は、中国の政治の中心である北京で日本人が経営していた中国語の日刊紙である。同紙は日本人による一方的な宣伝機関と言われてきたが、それは30年間一貫した特徴ではなく、辛亥革命前後の時期には中国知識人の言論発信の場にもなっていた。同紙の言論は創刊当初から日本を引照基準とするものであり、そうした同紙の姿勢や態度は、中国が日本を近代化の手本とする時代状況では中国人の反発を買うことは少なかった。しかし、日本の大陸進出とともに中国側の対日認識が悪化するにしたがって、日本を引照基準とすること自体が中国人の反発や敵意を生むことになるという構造的な矛盾が生じることになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代日中関係の対外宣伝と相互理解のあり方を考える上で重要な位置にある新聞『順天時報』について、創刊から廃刊までの30年にわたる同紙の歴史を、様々な分野の研究者が初めて多面的・総合的な共同研究を行なった。激動する20世紀前半においていわゆる「中国ナショナリズム」に現地中国で相対することなった日本人経営の中国語新聞の姿勢と対応を検証することで、混迷する日中関係や東アジア諸国間のナショナリズムの応酬といった今日的な課題を再検討する視座を得ることにつながった。
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