研究課題/領域番号 |
18K00918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
武田 和哉 大谷大学, 文学部, 教授 (90643081)
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研究分担者 |
吉川 真司 京都大学, 文学研究科, 教授 (00212308)
正司 哲朗 奈良大学, 社会学部, 准教授 (20423048)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 仏塔 / ユーラシア東方 / 都城 / 3Dアーカイブ / ユーラシア東方世界 / 仏教 / 3Dデジタルアーカイブ / 遺跡環境復原 |
研究実績の概要 |
本研究は、日本や中国・韓国を含むユーラシア東方にて、主に5~13世紀の時期を中心として各地に造営された都城と、仏教のシンボル的モニュメントである仏塔に焦点を当て、双方の果たした役割や位置関係、モニュメントとしての特質等の分析を通じ、その背景にある当該時期の政治・経済および社会における仏教の在り方と、その歴史的変遷について、歴史学・考古学・仏教学等各分野の立場から多角的視点の比較研究を行う。 2019年度は、2018年度内に実施した中国・内蒙古自治区や遼寧省・北京市内での調査と、日本国内での調査において取得した各種データ整理を行いつつ、3Dデータ化における問題点の洗い出しと課題点の整理、さらにはそれらの対策についての議論等を行った。加えて、新たな画像計測ソフト等を導入して、新たなデータモデル構築に関する作業を遂行した。また、2018年度から継続している仏塔関係のデータベースの構築についても、作業を継続してきており、さらに必要なデータの収集も実施している。これらのデータは、今後予定しているGIS構築等の際に利活用する予定である。 年度の中盤には、国内での調査(奈良県・京都府ほか)を継続して実施し、あらたなデータを取得するとともに、踏査所見については研究者間での議論を行った。 以上の経過により、新たな技術的問題点を把握し、解決方法や今後の成果とりまとめの手順などについて、研究班内で検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度の中盤までに実施した研究活動や各種作業については概ね順調である。また、年度後半には、中国や韓国での調査を前倒しで実施するために、いったんは資金の前倒し請求の手続きも行った。 ただ、2019年末頃に計画していた海外での調査は、研究者間の日程調整がつかず延期となり、その後年度末に実施する方向で再調整をしていた矢先、折からの新型コロナウイルス蔓延という事態のために延期となった。また年度末に研究班関係者らが参加して本科研の成果共有と今後の活動方針や計画に関する議論等を行う研究会議も同様に延期となっているので、次年度以降の事態収束を見定めつつ、早期に実施を模索したいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は、新型コロナウイルス蔓延の事態収束、さらには調査予定国や国内の各地域の社会情勢の安定を見定めつつ、順次予定していた調査活動を再開させたい。また、年度ごとに実施を計画している研究会議については、今後各研究者の所属機関における教育研究活動等が安定するのを見定めたうえで、なるべく早期に実施して、研究成果の共有、および今後の対応、目標の再確認等の意思統一等を図る予定である。
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