研究課題/領域番号 |
18K00932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
大浜 郁子 琉球大学, 人文社会学部, 准教授 (60459964)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 田代安定 / 「旧慣」調査 / 近代日本の統治政策 / 近代沖縄 / 近代台湾 |
研究成果の概要 |
本研究は、田代安定が行った沖縄と台湾の「旧慣」調査の全体像を明らかにするとともに、田代の「旧慣」調査が近代日本にる両地域の統治政策とその後にどのような影響を与えたのかを明らかにすることを目的とする。本研究によって、田代の「旧慣」調査と建議が、特に、近代日本による沖縄・八重山と台湾・「原住民」に対する統治政策の形成に結びついていたことや田代による八重山の「旧慣」調査の方法と「植民」論が日本の台湾統治に連関性を有していたことを明らかにした。また、台湾大学図書館特蔵室蔵「田代文庫」所収「沖縄関係資料」の翻刻を行い、国内外に分散所蔵される田代関係資料の収集や新史料の発掘を行い、田代研究を進展させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
田代安定は、1880年代から1920年代にかけて、沖縄と台湾において「旧慣」調査を行った人物である。田代は、「旧慣」調査に基づく多種多様な建議書などを政府高官たちに提出した。本研究は、田代の「旧慣」調査と建議が、近代日本による沖縄と台湾の統治政策へと結びついていることを明らかにするものである。本研究によって、台湾大学図書館特蔵室蔵「田代文庫」所収の「沖縄関係資料」の全文翻刻を完成することができれば、沖縄戦で多くの史資料を失った沖縄にとって貴重な史料となるにちがいない。田代は、笹森儀助の『南嶋探験』や柳田国男の南島研究、さらには福沢諭吉にも影響を与えており、田代研究の学術的社会的意義は大きい。
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