研究課題/領域番号 |
18K00933
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
西田 かほる 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (50265576)
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研究分担者 |
奥中 康人 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (10448722)
二本松 康宏 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (90515925)
山本 ひろ子 和光大学, 表現学部, 名誉教授 (90318709)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 遠州 / おこない / 祭祀芸能 / 遠江 / おこない系祭祀 / 三遠南信地方 / 修生会 / 神楽 / 猿楽 |
研究成果の概要 |
遠州地域に伝わる「おこない」系祭祀群のうち、主に川名ひよんどりと寺野ひよんどりを対象として、調査を行った。従来の民俗芸能研究のみならず、多面的な研究を試みた。祭祀の詞章を分析することで、同地域における中世からの祭祀形態を確認できたほか、寺野地区の近代初期史料から、ひよんどり祭祀の担い手たちが、複数の教派神道との関りを持っていたことも確認でき、祭祀の担い手の近代への転換を検討する足がかりができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遠州地域に伝わる「おこない」を、歴史学を中心に、芸能史、民俗芸能研究、口承文芸研究、日本伝統音楽研究などから、多面的に検討しようという試みであった。遠州のおこないが、南北朝期に遡りうる芸能伝承が含まれていることが確認できたことや、三遠南信のおこないの「翁」が大和猿楽の「翁」の源流にあたる古い翁芸の様式を伝えること、日本の芸能が展開・発展していく過程は中央の芸能だけでは解読できず、三遠南信の「おこない」を対置することで明らかになることを示したことも学術的な意義がある。
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