研究課題/領域番号 |
18K00939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
小林 一岳 明星大学, 教育学部, 教授 (20298061)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 戦争 / 秩序 / 紛争 / 国境 / 山野 / 国郡 |
研究成果の概要 |
日本中世の紛争と戦争について、その基礎的な構造を明らかにしようとした研究である。本研究では、特に日本の国境と郡境における紛争及び戦争に注目し、全国的に関係する史料を収集し、その原因・経過・結果・解決方法等についてのデータベースを作成する作業を中心に研究を実施した。 その結果、国境・郡境をめぐる紛争は平安~鎌倉時代から存在するが、特に戦国時代はデータ数が多く、戦争の主要な原因であることが確認された。また、地域的には特に京都周縁地域では山野をめぐる紛争と深く関係していることが明らかになり、辺境地域との比較が重要な課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人類の課題のひとつは、地域紛争の解決である。現代の戦争・紛争は地域紛争が中心であり国境に限定されていない。日本中世の戦争も、国境や郡境を意識しながらも地域紛争として戦われる。中世における国境・郡境の持つ意味について考えることは、現代の紛争について考える際にも大きな意味がある。 国郡の意味については、その枠組みが各時代を通じて意味を持ったとする議論とその地域区分が、紛争と紛争解決から生まれたファジーなものであるという議論が対立している。 研究上議論となっている、中世の紛争と紛争解決における国郡という地域区分の持つ意味を検討する際に、本研究により作成したデータベースは重要な意味を持つ。
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