研究課題/領域番号 |
18K00940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
野口 真広 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, その他(招聘研究員) (30386560)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アーカイブ / 立憲主義 / 台湾 / 帝国 / 植民地 / テキストマイニング / 植民政策 / 民族運動 / 日英比較 / インド / 台湾史 / 植民地史 / 立憲政治 / 楊肇嘉 / 地方自治 / 自治 / テクノクラシー |
研究実績の概要 |
日本統治期の民族運動家である楊肇嘉の政治的言動および蔵書の分析から、台湾人が立憲主義を政治運動の根本に据えつつ、日本帝国の植民政策に対して合法的な抵抗運動を展開していたことを引続き検証した。当時の植民地おける被支配者の言説が、当時の立憲主義思想とどのような関係性にあったのかを大英帝国内でのコモンウェルスにおける立憲主義を参照しつつ、検討を進めた。 海外での資料調査を進め、比較政治学的な視点から研究を継続している。植民政策の比較の観点から大英帝国のシンガポールやオーストラリアなどのコモンウェルスの自治と大日本帝国の台湾の自治との差異に注目し、関係資料を収集することができた。 本年はシンガポール国会図書館所蔵の植民政策およびシンガポール史について調査した。特にシンガポール国立大学名誉教授のEdwin Thumboo Collectionに含まれたシンガポール史関係資料の書誌情報を発掘し、植民政策の系譜とナショナルアイデンティティの形成について参照することができた。 植民政策には、支配のためのという制限がつくものの、近代化を広く社会内で進行させる機能を持っている。その効用を選択的・主体的に活用する現地の人々がいたことに注目する。 近代の長い時間軸の上で、支配のための植民政策の系譜が地域の統治政策へと継承されていく過程を整理し、日本における植民政策の当時における意味と現在における意味を踏まえつつ、その政策的な特徴について分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
資料の分析に予定よりも時間がかかっているものの、計画の 予想範囲内である。
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今後の研究の推進方策 |
収集資料に対して、多言語的なマルチアーカイバルとテキストマイニングの手法を活用して分析を進める。
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