研究課題/領域番号 |
18K00942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 京都女子大学 (2019-2020) 中京大学 (2018) |
研究代表者 |
小原 嘉記 京都女子大学, 文学部, 准教授 (40609202)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 東大寺大勧進 / 造営料国 / 紙背文書 / 妙興寺 / 大勧進 / 周防国 / 禅律僧 |
研究成果の概要 |
東大寺大勧進に関する史料を網羅的に蒐集してそのデータ整理を行うとともに、中世東大寺の再建事業と東大寺大勧進職について基礎的事実の確定を行った。また未紹介史料を積極的に調査したり、年未詳文書の年代比定を行ったりして、新たな事実の発掘につとめた。これらの作業により鎌倉期の東大寺大勧進の歴代について通説的理解を改める成果をあげることができたほか、講堂再建事業の展開過程を詳細に解明し、東大寺大勧進職の性格と職務の変容が鎌倉中期以降に進んでいくことを明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、東大寺大勧進に関する史料の全貌が示され、年未詳文書の年代比定や聖教紙背文書の活用によって、中世東大寺の伽藍再建について新たな事実が明らかにされた。これは中世寺院史研究を進展させるための史料的基盤が整備されたことと、造営事業という観点からの寺院史研究の可能性が提示されたことを意味する。本研究で未刊行史料のうち重要なものも紹介したことは学術的意義のみならず、一般の人々にも中世東大寺や中世寺院の歴史について関心を喚起することにつながるだろう。
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