研究課題/領域番号 |
18K00944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
尾下 成敏 京都橘大学, 文学部, 教授 (70378496)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 戦国時代 / 文化史 / 和歌 / 蹴鞠 / 連歌 |
研究成果の概要 |
本研究は、おもに16世紀を対象に、今川氏を始めとする東海地方(駿河・遠江・三河・尾張・北伊勢)の武家の文芸活動や、京都における鞠会(蹴鞠の会)の展開過程を追究したものである。 本研究では、戦国時代の東海地方の政治過程に関する近年の研究や、国文学の研究成果を踏まえて、1)今川文芸(和歌・連歌)の展開過程を動態的な形で描き直し、2)今川文芸と北伊勢・尾張・三河の武家文芸との関わりを明らかにした。また、3)16世紀京都の鞠会の事例に関する一覧表を作成し、4)これまで不明確であった京都の鞠会の展開過程を、蹴鞠を介した公家と武家の交流という視点から明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、戦国時代の地方文化の代表格とされる今川文芸を検討し、(1)今川氏の内では、文事に心を懸けるという動向と、文事を抑えて武事を優先する動向があり、今川義元の時代には、この2つのせめぎ合いが見られることを明らかにした。また(2)16世紀京都の鞠会の事例を一覧化し、同地における鞠会の展開過程を明らかにした。 戦国時代の政治状況からすれば、(1)の指摘は今川氏にのみ当てはまるものではなく、他の戦国時代の地域権力においても広く見られる可能性が高いと考えられる。また(2)の成果は、京都に限定されるとは言え、室町・戦国時代の蹴鞠史の展開をとらえるための土台が出来たことを意味する。
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