研究課題/領域番号 |
18K00950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 公益財団法人世界人権問題研究センター |
研究代表者 |
井岡 康時 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60810926)
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研究分担者 |
小林 丈広 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (60467397)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 近代都市 / 包摂と共生 / 差別と排除 / マイノリティ / 町づくり / 都市共同体とその機能 / まちづくり / 地域史料の保存と活用 / 都市とその周辺地域における差別と排除 / 地域史料の保存 / 近代の差別と排除 / 共同体 / 包摂 / 排除 |
研究成果の概要 |
本研究は、近代の日本における都市共同体の変化を明らかにすることを目的とした。具体的には、京都市東山区で見出された今村家文書の調査と記録を進めた。また、調査の過程で新たに明らかになった史料についても整理を行い目録を作成した。こうした作業をもとに研究を進めた結果、近代初期における京都市周縁部の地域住民の生活状況の変化、周辺に居住する被差別民や貧窮層などマイノリティとの関係の変化などについて明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今村家文書を伝来してきた今村家は都市京都の周縁部に所在する。こうした地域的特性ゆえに、この地域には近世中期以降、多くの人びとが周辺から流入して滞留し、また、被差別民の集落や野非人の小屋が置かれることになった。今日、経済格差の拡大によって増加した生活困窮者、異なる文化や言語を有する人々など、多様な背景を有する人びととの共生のあり方が模索されている。今村家当主に代表される地域の指導者は、こうした多様な住民と関係を持ちつつ、地域の共同利益を守り、創り出すことに力を尽くした。こうした歴史を明らかにしたことは、これからの町づくりを考えていく上で大きな意義があったと考えている。
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