研究課題/領域番号 |
18K00951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 神奈川県立歴史博物館 |
研究代表者 |
根本 佐智子 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 学芸員 (40817607)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 松平造酒助 / 庄内藩 / 江戸市中取締 / 江戸在勤日記 / 元治元年~慶応元年 / 江戸勤番武士 / 近世史 / 江戸在勤武士 / 元治年間 |
研究成果の概要 |
本研究では、庄内藩の上級武士松平造酒助久茂による『松平造酒助江戸在勤日記』を全文翻刻し、その研究を行った。松平造酒助は元治元年(1864)8月より13か月間、江戸市中取締の主導する組頭として江戸に在勤するが、その間50冊もの挿絵入りの日記を記し、国元の家族へと送っていた。造酒助は日記と同時期に100通を超える書簡も記しており、この書簡と日記は相互補完関係にあり、この双方を解読、研究することにより多くのことが判明した。これら研究成果は研究成果報告書にまとめPDFを広く公開し、2023年2月に神奈川県立歴史博物館において特別陳列「松平造酒助江戸在勤日記-武士の絵日記-」を開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年江戸勤番武士の日記が注目されているが、上級武士による日記、しかも自筆挿絵入りのものはかつてなく、類を見ない資料といえる。内容も職務日誌ではなく、造酒助の一日の生活を詳細に記したもので、上級武士の在勤生活を具体的に見ることができる。また、庄内藩が担った江戸市中取締についての実態を示す貴重な資料でもある。これら松平造酒助による日記・書簡を全文翻刻し、PDFで公開したことで、庄内藩史研究や江戸在勤武士研究だけでなく、幕末江戸の生活や風俗等、様々な角度からの利用が見込まれる。また、展覧会やYouTube動画等で紹介し、研究者から一般の方々まで広く認知され、楽しんでいただくことができた。
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