研究課題/領域番号 |
18K00957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
中林 隆之 専修大学, 文学部, 教授 (30382021)
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研究分担者 |
田中 禎昭 専修大学, 文学部, 教授 (60751659)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日本古代国家 / 東アジア地域世界 / 請来仏典 / 南都六宗 / 平安諸宗 / 学侶 / 漢籍 / 古代仏教 / 請来典籍 / 古代寺院 / 海外渡航僧 / 渡来僧 / 仏教と東アジア世界 / 仏典 / 経典目録 / 仏教の受容 / 律系典籍 / 授戒儀礼 / 外典 / 古代国家 / 東アジア世界 / 王権 |
研究成果の概要 |
本研究では、中国を中核とした東アジア諸国で編纂された経典・漢籍の日本へ来の様相を網羅的に把握する作業を進め、請来された諸典籍に関するデータベースの作成と公開を目指した。また典籍を請来した6~10世紀の学侶を網羅的に把握した。とくに道昭の事績の検討と、来日した唐僧鑑真と弟子等について、彼らの請来した律系の典籍類が日本における律宗に及ぼした影響について考え、関連論文を公表した。また天台宗延暦寺について、その一山寺院の形成の実態を把握した。他方、典籍の地方普及を考えるため地方での寺院造営を概括的に把握した論文を公表するとともに、特徴的な事例として武蔵国橘樹評に建立された影向寺に関する論文を公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本古代に請来された諸経典・典籍の内容を検討し、それらの活用のあり方を問うことは、日本列島が受容した思想・学術の大枠的様相や、それを請来した僧・俗人の特徴、および受容の結果、日本古代の思想・学術の形成、とりわけ南都六宗や平安諸宗などの成立に及ぼした影響を個々の仏典・漢籍レベルで明らかにすることに繋がる。これを通して古代国家の推進した思想・学術編成策の特徴を東アジア地域世界の中に位置づけて具体的に解明することが可能となり、ひいては古代から中世にいたる国家的な思想編成策の推移や社会的宗教勢力の特徴とその推移を解明する手がかりを得ることが出来る。
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