研究課題/領域番号 |
18K00981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 沖縄国際大学 |
研究代表者 |
宮城 弘樹 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (70757418)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 琉球史 / 歴史考古学 / 墓 / 厨子 / 出土人骨 / 銘書 / 葬墓制 / 琉球 / 考古学 / 人骨 |
研究成果の概要 |
本研究は琉球列島の発掘墓資料に基づく歴史研究を目的とする。そこで、4つの基幹資料の集成を計画した。具体的には、①墓、蔵骨器である②厨子、厨子に記載される③銘書、そして厨子に納められる④人骨の一覧表と図録作成を行った。 厨子(蔵骨器)の集成、銘書データのテキスト化を行い、2冊の資料集を刊行している。これら基礎資料を公開することで研究者はもとより一般の方もこれを利用し歴史を研究する環境を整備した。あわせて、学際的研究を推進するべく、沖縄県うるま市平安座島のトゥダチ墓の墓室内調査を実施した。これら一連の研究によって、葬墓制資料の基礎的研究を行うとともに、研究者間で課題を共有することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって集成された厨子(蔵骨器)の中でも、編年研究の未着手であった御殿形厨子の編年研究を推進することができ、考古学研究を推進するこたができた。また、研究研究成果として刊行された資料集により、関連する学問分野においても資料に容易にアクセスできる環境を整えることができた。 現在、都市化や過疎化などにともなって、伝統的な墓が急速に失われつつある。沖縄では、近世といえども出土品は貴重な資料である。この点で墓は戦災を免れた王国時代の貴重な文化財を保護してきた収蔵庫と換言できる。墓とこれに安置される厨子(蔵骨器)などを、歴史を記憶する記録媒体として位置づけることで、社会的意義を示すことができた。
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