研究課題/領域番号 |
18K00984
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
亀谷 学 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (00586159)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | カリフ / ファーティマ朝 / 貨幣史料 / 史料論 / 貨幣 / 碑文 / イスラーム史 / パピルス文書 / イスラーム統治論 / イスラーム / 統治論 |
研究成果の概要 |
イスラーム世界における指導者と位置付けられるカリフについて、これまでイスラーム史全体の流れの中で位置付けられてこなかったファーティマ朝に着目して、そのカリフ概念の現れについて検討した。碑文史料や貨幣史料などの同時代史料を中心に分析を行った結果、貨幣史料の分析からは、それが五つのフェーズに分けることができ、ファーティマ朝がアッバース朝の打倒とイスラーム共同体全体の指導者となる機運と密接な関係があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イスラームにおける統治の伝統は、現代のイスラーム世界における統治のあり方を少なからず規定するものであり、カリフによる支配はその最も重要な要素である。本研究で扱ったファーティマ朝のカリフ概念は、それがシーア派であったこともあり、カリフ史の中で十分に消化されてこなかったが、それがイスラーム共同体全体と一地域の双方への指向が拮抗したものであって、スンナ派政権も含め、ファーティマ朝期以降のカリフを名乗った政権のあり方に影響を与えていたことを指摘した点で、イスラーム社会のより良い理解に資するものであると考えられる。
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