研究課題/領域番号 |
18K00991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
蓮田 隆志 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 准教授 (20512247)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ベトナム / 近世 / 文書 / 古文書学 |
研究成果の概要 |
初年次の2018年にホイアン遺跡保存管理センターでの予備調査を行い、史料の保存・公開状況について把握した。しかし、コロナ禍のために本調査を行えないまま終了せざるを得なかった。そのため、文書館調査が上手くいかなかったときのためにあらかじめ用意していた計画に従い、既に収集していた史料の再検討に作業を切り替えた。 期間中の代表的成果として、文書を主題とする学会発表6件、外交文書を具体的に分析した論文2篇を公刊するほか、人事関連文書を翻刻した史料集をワーキングペーパーとして刊行した他、東南アジア史にとって重要な通史の翻訳を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1つは外交文書の分析で、文書の背景にある情報のギャップがキーワードとなる。外交文書の運用に当たっては、遠く離れた地にいる人間同士をつなぐという性質上、情報格差がどうしても伴う。そして文書の運搬をになった人々は、そのギャップを利用してそれぞれの利得を図った。また、文書は「読まれるもの」であるため、文言が「どのように読まれたのか」という観点からの分析が重要であることも強調すべき事項である。2つ目は村落史料の翻刻と分析である。現地調査によって収集した資料類を死蔵化することなく、学術的検討を加えた上で公開する作業は、研究の進展のみならず文化財の保全と共有にとって重要な貢献である。
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