研究課題/領域番号 |
18K00996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
伊藤 隆郎 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (60464260)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アラビア語歴史叙述 / マムルーク朝 / ポスト・モンゴル期 / 黒死病 / マクリージー / 知的ネットワーク / 歴史叙述 |
研究成果の概要 |
第一に、ポスト・モンゴル期(14世紀半ばから16世紀初め)のアラビア語歴史叙述、特にマムルーク朝で著された年代記や伝記集に見られる黒死病の記述やイブン・ハルドゥーンの伝記を取り上げ、歴史書相互の関係、および当時の知的ネットワークについて検討した。その結果、西方と東方アラブ世界との間で歴史叙述上の差があった一方で、マクリージーのように、地理的境界を越えて幅広い関心を持ち、「異国人」や「異国」に関する情報を収集する著者もいたことが明らかとなった。 第二に、マクリージーの年代記『道程』の一部(741-762/1341-61年)を校訂した。英語訳注と索引を付して近く出版する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポスト・モンゴル期に、特にマムルーク朝領内で多数産み出された歴史書の相互関係について、黒死病の記述やイブン・ハルドゥーンの伝記などを取り上げて検討した。その結果、エジプト・シリアの東方と、マグリブ・アンダルスの西方とで、主に参照される文献に差が見られる一方、マクリージーのように地理的境界を越えて幅広い関心をもつ著者がいたことが明らかになった。この成果は、同時期のアラビア語歴史叙述研究、知識人および知的ネットワーク研究に資するものである。 また、出版予定の『道程』の英語訳注付き批判的校訂テキストは、マムルーク朝時代史研究だけでなく、14世紀後半の西アジア、地中海世界の研究のための基盤となる。
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