研究課題/領域番号 |
18K00997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
土口 史記 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (70636787)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 秦漢時代 / 監察制度 / 簡牘 / 岳麓秦簡 / 里耶秦簡 / 監察 / 秦律令 / 監御史 / 執法 / 御史 / 郡 / 岳麓書院蔵秦簡 / 中国古代 / 秦代 / 秦漢 |
研究成果の概要 |
本研究は、中国古代の新出簡牘資料を用いて当時の監察体制の実態解明を目指すものである。秦漢古代統一帝国は、いわゆる郡県制によって広大な領域の中央集権的支配を図った。しかし支配の貫徹のためには地方官吏に対する監視が必須となる。そこでこの時代には監察制度もまた高度な発達を遂げた。その実態を示す格好の史料が、21世紀以後爆発的に増加した新史料―簡牘である。本研究では、岳麓秦簡・里耶秦簡に見える制度史的史料の整理分析によって、執法・監御史といった監察官の担った地方監察の実態を明らかにし、郡県制と監察制こそが中国古代帝国の領域支配を支えた二本の柱であったことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、中国秦漢時代(前3世紀~後3世紀)の竹簡・木簡の公表が進み、当時の律令・行政文書の実物が歴史資料として利用可能となった。本研究ではそうした最新史料に基づき、監察制度、すなわち官吏に対する監視の歴史に関して実証研究を進め、秦漢時代において既に多元的かつ柔軟な監察制度が存在したことを解明し、また中国古代王朝が広大な領域を支配するうえで「監視」が不可欠の意義を有したことを具体的に明らかにした。
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