研究課題/領域番号 |
18K01004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
松重 充浩 日本大学, 文理学部, 教授 (00275380)
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研究分担者 |
塚瀬 進 長野大学, 環境ツーリズム学部, 教授 (80319095)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 大連 / 旅順 / 近代日中関係 / 租借地 / 中国東北 / 関東州 / 満鉄 / 大連・旅順 / 中国近代史 / 中国東北地域 / 日中関係 |
研究成果の概要 |
本研究の成果としては、以下の二点をあげることができる。 一つ目は、国内外の関連機関(中央研究院近代史研究所档案館、公益財団法人東洋文庫等)における資料調査・収集を通じて、日中相互認識に関する画像資料と文字資料を一体的に検索できるデータベースを構築したことである。これは、当該研究における資料環境を大きく改善する成果となった。 二つ目は、市電や建築様式などの都市インフラを主な事例として、日中相互認識が、日中双方の相互変容を内包しつつ展開した点を確認し、大連・旅順の現地社会が単純な二項対立的な構造ではなく相互連関・相互変容を前提とする多様で重層的な構造をもっていることを確認したことにある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、大連・旅順を中心とした中国東北地域社会に関する歴史研究における資料環境の整備を通じて当該領域研究における実証的水準の向上に寄与した点をあげることができる。また、画像資料と文字資料を一体的に検索できるデータベースを構築したことは、分析視角の多様化をもたらし、研究の活性化にも繋がる成果ともなっている。 加えて、その社会的意義としては、上述学術成果を通じてもたらされた現地社会諸事象の多様性・重層性の実態把握により、他者の多様性理解を求められる現代国際化社会において如何にそれを獲得するかの歴史的知見獲得をあげることができる。
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