研究課題/領域番号 |
18K01016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 志學館大学 |
研究代表者 |
横山 政子 志學館大学, 人間関係学部, 教授 (80740349)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 中国 / 集団化 / 生活史 / 東北地方 / 農村 / 人民公社 / 大躍進 / 社会史 |
研究実績の概要 |
今年度は研究会メンバーとの共著を中文訳して海外で出版したり、昨年度より参加している海外の研究者を含めた国際共同研究に継続して加わるなど、国際的な活動にも従事することができた。 1,2022年春に出版した、中国ジェンダー研究会編『(アジア遊学)中国の娯楽とジェンダー 女が変える/女が変わる』の繁体字中文版である《中國的娯樂與性別――女性之「變」》を国立台湾大学出版中心より出版し、研究会としての成果を国際的に発信することができた。 2,三菱財団人文科学研究助成(代表 鄭浩瀾)「毛沢東時代の中国における革命と「親密圏」――民間史料と口述史が語る恋愛、婚姻と子育て」に参加して、オンラインによる研究会で中国語による口頭発表(「農村的託児活動和婦女労働――大躍進前後、黒竜江省的事例」)を行い、海外の研究者とも学術的交流を深めることができた。また「「おばあさん保母」からみる村落内部の託児活動――大躍進前後、黒竜江省の事例」と題した論文を執筆している(翌年度に研究成果の共著として出版される予定である)。 3,戦後「満洲」史研究会にて、これまでの研究蓄積を単著としてまとめるための構想を発表した。「農村社会の日常生活にみる地域と継承――東北地方における大躍進時期の食堂・託児・有線」と題して発表し、研究会メンバーから、理論的な枠組みに関する学術的な意見を頂戴することができた。今後、単著を執筆する際の指針としたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画であった中国現地に入って文献史料調査およびインタビュー調査を行なうことは、新型コロナウイルス感染症の蔓延が長期化したため、2020年以降実施できていない。しかし一方で、計画にはなかったが好機が到来した。それは海外での口頭発表の機会が得られたこと、日本語の共著書を中文訳して海外で出版できたこと、海外の研究者との国際共同研究に参加したことである。この間、これまで収集していた手元の所蔵史料を再整理して精読することによりこれまでの論点を補強することができたり、海外の研究者との交流から新たな論点につながるヒントを得ることができた。そのため総合的にはおおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、本科研の最終年度である。 三菱財団人文科学研究助成(代表 鄭浩瀾)の国際共同研究の成果としての共著の出版に向けた作業を行なう。 また国際学会IFRWH(国際女性史研究連盟、International Federation for Research in Women's History 2024 Conference)において、"The Childcare Activities in Villages before and after the Great Leap Forward"と題した発表を行なう予定である。 さらに、新型コロナ感染症蔓延の影響のため、長らく日本国内における体験者へのインタビューを中断していたが、今後、体験者の体調に配慮しながら可能な限り実施していきたい。
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