研究課題/領域番号 |
18K01019
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
高橋 理枝 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 学術情報センター図書館情報課, 課長 (00534877)
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研究分担者 |
山尾 大 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (80598706)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 資料保存 / イラク / 新聞 / 資料公開 |
研究成果の概要 |
本プロジェクトでは、フセイン政権時代のイラクの新聞を取りあげ、紛争地域の史資料を当該地域外の図書館において保存し利用可能とする効果的な方法について考察した。イラクの新聞について各地の図書館の所蔵状況を確認した結果、アジア経済研究所図書館のイラク新聞コレクションは、世界的にも貴重なコレクションであることが判明した。このコレクションを長期的に保存し利用可能とするために、マイクロフィルム化と電子化の効用の比較検討と各紙の資料評価を行い、その結果に基づき各タイトルに相応しい保存対策を施した。またCiNii Booksへの書誌登録と資料情報の発信を通して、広範な利用者にこれら新聞の情報入手を可能とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プロジェクトにおいて、(1)フセイン政権時代の、特にイラクの反体制派の新聞は、団体数も多く発行地も世界各地に及ぶため把握が難しいが、世界の主な図書館における所蔵状況を含め、それらを明らかにしたこと、また(2)各紙の適切な資料保存対策について比較検討し、実際に世界的にも貴重なコレクションの保全を図ったこと、加えて(3)書誌の総合目録への搭載などによる資料情報の発信を通して、広範な利用者にこれらの新聞の利用可能性を示したことは、学術的にも社会的にも大きな意義がある。
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