研究課題/領域番号 |
18K01020
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野村 啓介 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (00305103)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 日仏外交史 / フランス第二帝制 / フランス外交 / 外交代表 / 異文化経験 / Duchesne de Bellecourt / Léon Roches / フランス外交史 |
研究成果の概要 |
本研究は,これまで過小評価されがちであった外交代表機能に関する分析にもとづき,第二帝制期フランス外交による極東接近の初期局面における異文化経験,すなわち異文化との接触およびその理解の側面にアプローチするものである。主として外交代表による本国政府宛報告書の徹底的な分析にもとづき検討した結果,イギリスとは異なり,フランスは幕府崩壊時まで徳川将軍を「日本皇帝」とみなしつづけたが,その認識の源泉は明らかでない。16世紀イエズス会宣教師の日本観にまでさかのぼって,分析作業をさらに深める余地がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,従来すぐれて国家間外交史の枠組で考察されてきた欧米列強による幕末日本への進出に関連して,フランス外交による対日接近の初期局面における異文化接触・理解への関心に立脚しており,とりわけ外交代表(外交官)の活動,生活,感じ方(日本観など)を中心にすえるという意味で一定の独創性をもつ。とりわけ,日本国制がどうみられたかという側面は,欧米の伝統的な国制観が日本という異文化理解の局面においていかに発揮されたかという問題とも関連しており,研究を深める価値をもつ。幕末史に関連する一般的関心は高く,本研究はそのような状況に対する西洋史研究側からの寄与であり,今後とも継続的にとりくみたい。
|