研究課題/領域番号 |
18K01039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
渡邊 伸 京都府立大学, 文学部, 教授 (70202413)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ドイツ史 / 宗教改革 / 紛争解決 / 宗教平和 / 信仰平和 / 教会公会議 / マクシミリアン2世 / 平和維持 / キリスト教 |
研究成果の概要 |
本研究は、従来、皇帝として否定的な評価を受けていた皇帝マクシミリアン2世の宗教政策について、帝国議会などでの彼の公会議論を中心に宗教政策について検討した。 その結果、父フェルディナント1世の教会改革政策と教皇庁との対立関係を基に、彼は教皇と距離を置く政策を採ったこと、そのため信仰問題解決策としての公会議という伝統的方策を放棄し、帝国内での信仰平和に新旧両派の合意を取り付けるという政策をとったことが、アウクスブルク宗教平和を再確認することに繋がったことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、社会制度・生活規範を規定する宗教・信仰をめぐって、相互に対立する集団がそれぞれ武装自衛している状況のもとで、平和はどのようにして維持できるのか、この問題をドイツ宗教改革における1555年のアウクスブルク宗教平和とその後の展開から考察した。 その結果、公会議という信仰問題を解決する方法を放棄したことが大きな転換となったこと、対立する双方が絶えず合意確認を求めるという手続きをとったことが、信仰平和がたんなる法的合意ではなく実質的な平和となるために必要であったことを明らかにした。
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