研究課題/領域番号 |
18K01040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
渡邊 千秋 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00292459)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | カトリック教会 / アクシオンカトリカ / プロソポグラフィ / フランコ独裁 / 教皇庁 / スペイン / 内戦 / グローバル / アクシオン・カトリカ / カトリック |
研究成果の概要 |
本研究は、スペイン・フランコ独裁体制、特にその初期において、内戦によって混乱したスペインの政治的安定を求めて活動したカトリック平信徒のあり方を再考する試みであった。既に研究が進んでいる閣僚信徒の政治的行動に関してではなく、一般の平信徒に注目して、プロソポグラフィの方法を援用し、独裁支持者の政治参画の特色を下から再構築しようとした。ただし、コロナウィルス蔓延の影響を受け、初期に予定したスペインにおける文書館等での一次史料収集は停滞したといわざるをえない。一方、日本での文献調査によって、スペインの国家カトリック主義がもつワールドワイドで広範な地理的拡がりを跡づけることとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、政治家等の公人ではないカトリック平信徒に焦点をあて、下からの「国家カトリック主義」形成を研究したことに学術的意義がある。プロソポグラフィの方法を援用し、特に地方政治に関与する世代となっていった青年カトリックの集合的バイオグラフィの構築を行うことで、戦後混乱期のスペイン社会における人々の生き方・政治的選択の決定過程に宗教がいかに影響を及ぼしていたかを明らかにした。また、スペインの事例研究を通じて、特定の時代における宗教心性の成立を分析する方法および将来的な比較分析の可能性を提示したことに、社会的意義があると考える。
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