研究課題/領域番号 |
18K01049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小森 宏美 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (50353454)
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研究分担者 |
奥野 良知 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (20347389)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 主権 / ネイション / マイノリティ / 権力分有 / エストニア / カタルーニャ / モルドヴァ / 認識バイアス / 国民史 / 文化自治 / 民族間関係 / 未承認国家 / 複数国籍 / 自己決定権 / マイノリティ・マジョリティ関係 / トランスニストリア / 歴史認識の複数性 / 歴史博物館 / バルト三国 / 集合的アイデンティティ / 少数民族政策 / 国籍 / 戦間期 / 補完的歴史 |
研究成果の概要 |
本研究では、「権力分有」という政治学の概念を歴史学の手法を使って精緻化し、その視点から近代ヨーロッパにおける国民形成・統合の一様ではないあり方を、「周辺」国・地域を対象とした実証研究を通じて歴史的に捉え直すことを試みた。その成果としては、近代国家成立以降のPeople/Nation認識の「集団間」での不一致および衝突と、その土台となり、他方でそれに起因する主権をめぐる争い(言説上も実際上も)が、いわゆる「西」ヨーロッパでも継起的に生じていること、またこの状況に関する外部からの理解に関し、「西」「東」ヨーロッパのそれぞれの文脈で認識バイアスが生じている可能性があることを指摘しておきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、比較されることの少ないエストニア、スペイン(カタルーニャ)、モルドヴァを対象に、多数の「民族」がいるからといって民族紛争が起こりやすいわけではないこと、ヨーロッパの歴史の中に多様な「民族」集団間共存の試みを見つけることができるし、そうした試みは、実は「周辺」国・地域に少なくないこと、他方で、民族やその権利に関する認識の競合ゆえに衝突や紛争が継起することについて歴史学的に明らかにした。
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