研究課題/領域番号 |
18K01055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
安武 留美 甲南大学, 人文科学研究科, 特別研究員 (10351751)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 国際女性運動 / 環太平洋 / グローバリゼーション / 人の移動 / ハワイ / ハイブリッド / 市民権 / 国際協力 / トランスナショナル / グローバル / 女性 / 移動 / セトラーコロニアリズム(定住者植民地主義) / 教育 / フェミニズム / 女性参政権 / 妻の国籍 / 労働保護法 / 国際連盟 / 女性ネットワーク / 女性被参政権 / ソーシャルフェミニズム / グローバル化 / 国際連携 / 労働者保護 / 1930年代 / 1920年代 |
研究成果の概要 |
日米で収集した資料から、1930年ホノルルに発足した汎太平洋女性協会に繋がる女性エリートの社会活動を検証し、戦間期の環太平洋地域での女性運動の活発化が、グローバル化に伴う社会の統合や分裂、第一次世界大戦後のグローバルガバナンスの試みとどう関わっていたかを分析した。従来、米併合時またその後のハワイと環太平洋地域は、男性主体の白人定住者植民地主義や米帝国主義の文脈で議論されてきた。本研究は、女性の社会活動に注目し、それが高度にエリート・帝国主義的でありながらも試行錯誤的で、多方向に影響し合ってハイブリッド化し、広く同地域の教育・福祉の向上と、人種・国家間の融和を目指していたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加速するグローバル化は、ヒト・モノの移動を活発化させるだけではなく、分散・共存する多様な思考や生活様式を、凝縮して単一化、そしてその過程を支配したい勢力争いを誘発する。日本でも、昨今外国にルーツを持つ人口が増え、そのような多様な人々を受け入れながら社会的調和を保つ体制を整えることが急務となっている。本研究は、19世紀から20世紀の半ばにかけて環太平洋地域のグローバル化の最先端に位置したハワイに注目し、急激な人口変動、社会変化、さらには国家存亡を巡る社会の分断という危機に直面して活動した女性たちの人種や国家を超えた連携の詳細を明らかにし、今日の課題に関する知見を深めようとするものである。
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