研究課題/領域番号 |
18K01060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
徳永 里砂 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 客員准教授 (00458936)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 初期イスラーム時代 / アラビア半島 / ヒジャーズ / アラビア語 / タブーク / 碑文 / グラフィティ / タブーク州 / ヒジャーズ地方 / 道 / アラビア文字 / サウジアラビア / 古代北アラビア文字 / 古代南アラビア文字 / 巡礼路 / 交易路 |
研究成果の概要 |
文献史料からは知ることのできないイスラーム時代最初期の旅人たちの足跡を探るため、アラビア半島ヒジャーズ地方の岩壁に残されたグラフィティ(落書きに類する碑文)の網羅的な分布調査を実施した。その結果、サウジアラビア、タブーク州南部、北部にて200点以上の初期イスラーム時代のアラビア語碑文を新たに登録するとともに、調査域内の既知のグラフィティ遺跡についても再調査を行った。これにより、遠隔地との間を結ぶ主要ルートの他、既存のルート研究ではほとんど注目されることのなかった山間の小規模のワーディー(涸谷)が近距離ネットワークの中で重要な役割を果たしていたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アラビア半島ヒジャーズ地方の岩壁に残されたグラフィティの調査を行い、これまでの文献史料や既存研究では知られることのなかったイスラーム時代最初期の旅人、地元民が水供給等の目的で頻繁に利用した陸上ネットワークの一側面を解明した。また、新発見の初期イスラーム時代のアラビア語グラフィティの中には、アラビア語書法の発達史の分野でも新たな知見をもたらす発見があった。これらの資料を優先的に刊行したことにより、アラビア語研究の観点でも重要な資料を提供できたものと考えている。
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