研究課題/領域番号 |
18K01066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
藤野 次史 広島大学, 総合博物館, 名誉教授 (20144800)
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研究分担者 |
中村 由克 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (10737745)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 石器石材 / 地域石材 / 高田流紋岩類 / 溶結凝灰岩 / 珪質凝灰岩 / 旧石器時代の集団 / 石器石材の獲得と運用 / 広域石材 / 西ガガラ遺跡 / 旧石器時代 / 石材運用 / 地域石材と広域石材 / 石材原産地 / 分布スポット / 石材運用システム / 地域集団と遊動領域 / スポット的分布 / 岩石学的研究 / 石材分布の偏在性 / 獲得戦略 / 地域集団 / 遊動領域 |
研究成果の概要 |
1.広島県中・東部を中心に分布する地域石材の高田流紋岩類(珪質凝灰岩)の分布状況、考古学的・岩石学的特徴および同石材利用石器群の考古学的・岩石学特徴を解明し、地域石材の獲得・運用の一端を明らかにした。石材分布調査は、西条盆地周辺の安芸津ブロック、三次・庄原盆地周辺の高田ブロックを対象に実施し、石器石材原産地はきわめて偏在的で、小規模であることが判明した。また、安芸津ブロックの洞山地区が有力な石材原産地候補地と推定された。 2.中国地方の旧石器時代遺跡の地域石材、広域石材の出土状況を時期別に明らかにし、前半期の地域石材主体利用から広域石材主体利用への変化の具体的様相を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
旧石器時代の石材研究は黒曜石、サヌカイトなど広域石材を主体に実施され、地域石材の研究はほとんど行われてこなかった。本研究は地域石材の一つである広島県を中心に分布する高田流紋岩類を中心に、考古学的、岩石学的に解明し、その研究成果は旧石器時代の石材獲得・運用を、地域石材、広域石材の両面から考察することを可能にした。地域集団の形成や変遷をより具体的に明らかにすることができるようになるとともに、今後の研究のモデルケースとなった。石材研究を通じて旧石器時代史をより具体的に明らかにできるようになった意義は大きい。
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