研究課題/領域番号 |
18K01069
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
中井 淳史 兵庫県立大学, 地域資源マネジメント研究科, 教授 (80411768)
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研究分担者 |
佐藤 亜聖 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (40321947)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 中世土器・陶磁器 / 日中流通拠点 / 編年 / 中世考古学 / 方法論 / 日本考古学 / 中世土師器 / 中世陶磁器 / 中世考古学理論 / 中世土器 / 土師器 / 流通拠点 / 寧波 |
研究成果の概要 |
2020年以降のCOVID-19のパンデミックによって国内外の資料調査が十分に実施できず、計画の変更や縮小を余儀なくされた。そのために中世土器・陶磁器の包括的な編年の構築では課題をのこしたものの、個々の編年の方法論の相違や年代観の齟齬はある程度明らかにでき、土師器についてはその再検討をおこなった。日中流通拠点遺跡の検討は、研究の焦点であった日本からの搬入品の確認には至らなかったものの、堺を中核とした流通をとりあげて方法論も含めた再検討をおこなった。中世考古学の理論・方法論については外国の研究動向を幅広く検討し、現今の土器・陶磁器研究が関わる論点に関して問題提起をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中世土器・陶磁器の編年相互にひそむ年代観の齟齬の再検討を試みた本研究は、なお解決すべき課題はのこるものの、今後の中世土器・陶磁器研究において重要な方向性を示し得た点で、当該分野における学術的意義はあるものと思われる。また、テクストだけではわからない中世の諸相の解明において、物質文化はきわめて重要である。それゆえにモノを扱う中世考古学は必然的に学際的となるはずであるが、そこで立ち遅れていた理論や方法論、とくにさまざまな歴史資料を扱う上での考え方を提起した点は、より豊かな歴史像を提示する礎にもつながり得る。中世の歴史や文化の社会的関心は高いだけに、本研究成果は相応の社会的意義を持つと考える。
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