研究課題/領域番号 |
18K01075
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
|
研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
豊島 直博 奈良大学, 文学部, 教授 (90304287)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 古墳時代 / 装飾付大刀 / 頭椎大刀 / 圭頭大刀 / 氏族 / 氏族制 / 鉄製武器 / 国家形成 / 双龍環頭大刀 / 初期国家 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、古墳時代の装飾付大刀を広く観察し、生産と流通の実態を解明することである。具体的には、頭椎大刀と圭頭大刀を中心に実測図の作成と写真撮影を行い、新たな分類と編年を提示した。また、時期別分布図を作成することによって装飾付大刀の流通経路を解明し、出土文字資料を参考に生産主体を考察した。その結果、装飾付大刀の生産と流通には畿内の有力豪族が深く関与し、その消滅は7世紀中頃の大化の改新に要因があると結論づけた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、各地の博物館や教育委員会が所蔵する装飾付大刀の新たな図面と写真を学術論文において公開した。それらにはこれまで未公表であった資料が多く含まれ、考古資料の公開と活用に大きく貢献した。 装飾付大刀の研究では製作技法や分類、編年など、考古学的な研究成果がこれまでに多く蓄積されている。本研究では出土文字資料や地名を参考に装飾付大刀の生産主体を推定した。考古学と、文献史料による古代史研究を結びつける研究として、大きな学術的意義と発展性を有する。
|