研究課題/領域番号 |
18K01080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
小田 裕樹 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (70416410)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 考古学 / 宮都 / 官衙 / 建物配置 / 空間構造 / 饗宴 / 地方官衙 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、なぜ各地の初期官衙では「ロの字形」の建物配置が多く採用されるのか、その機能と歴史的背景を解明することである。本研究では、飛鳥・藤原地域をはじめとする古代宮都および大宰府や北部九州の初期官衙遺跡の建物配置を検討した。 その結果、宮都では天皇(大王)-臣下間の君臣関係の再確認のため、地方では中央官人-在地豪族または在地豪族間での秩序維持・関係強化のために政務や儀式よりも饗宴の機能が重視されており、饗宴に適した空間構造である「ロの字形」の建物配置が初期官衙に採用されていたと判断できる事例を蓄積した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、古代宮都や地方の初期官衙遺跡では饗宴の機能に適した空間構造である「ロの字形」を呈する建物配置が採用され、天皇(大王)と臣下や中央官人と在地豪族など参加者間の関係性の維持・強化が図られていたことを見出した。これは、官衙中枢施設は「コの字型」を呈するという前提のもとで歴史的意義が論じられてきた古代官衙研究に新たな研究視点を与える学術的意義がある。 さらに従来の古代官衙遺跡の建物配置復元案や性格づけの見直しを促す成果でもあり、これらの各遺跡の調査・研究を活性化させ、より一層の保護・活用に繋がる社会的意義を有する。
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