研究課題/領域番号 |
18K01083
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
|
研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
諫早 直人 京都府立大学, 文学部, 准教授 (80599423)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 馬 / 馬具 / 生産体制 / 日本古墳時代 / 朝鮮三国時代 / 東北アジア / 古墳時代 / 三国時代 |
研究成果の概要 |
本研究は考古学的手法を基軸に、日本古墳時代・朝鮮三国時代の馬匹生産体制、具体的には馬匹の生産・飼育の場である牧の景観を復元することを目的とした。まず、両地域を中心とする当該期の馬具を徹底的に観察した上で、東アジア規模での比較検討を通じて、馬具の生産・流通構造を明らかにし、馬具から馬匹生産構造にアプローチしていくための基盤を整えた。さらには動物考古学や文献史学など他分野で個別的に進められてきた研究成果を総合し、体系的かつ一貫性のある馬匹生産像を構築するために、研究会や遺跡・遺物の検討会を開催し、馬匹の生産・飼育の場である「牧」の景観について復元的検討をおこなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
馬具や馬骨などの遺物によって古墳時代に馬が渡来したことは定説となっているが、馬をどこでどのように飼っていたのかについては、これまでほとんどわかっていなかった。日本列島最古の牧として注目されてきた大阪府蔀屋北遺跡の発掘調査成果を再検討し、周辺の遺跡を含めて様々な角度から検討をおこなうことで、実態の明らかでなかった日本列島初期の牧景観の復元を試みた点に、本研究の最大の学術的意義がある。またその成果を中国や朝鮮半島などの馬匹生産とも比較した報告書『牧の景観考古学 古墳時代初期馬匹生産とその周辺』は考古学だけでなく、歴史学や畜産学など周辺分野にも裨益する内容を含んでおり、高い社会的意義を有している。
|