研究課題/領域番号 |
18K01088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
飯塚 義之 金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 客員研究員 (90804203)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 文化財科学 / 石器石材 / 非破壊化学分析 / 新石器時代 / 縄文時代 / ネフライト / ヒスイ / 石器 / 考古地質学 / 石材 / 非破壊分析 |
研究成果の概要 |
日本の縄文時代、中米・グアテマラのマヤ文明、東南アジアの新石器~青銅器時代の出土品で磨製石斧や「玉器(Jade)」とされる装身具について可搬型蛍光X線分析装置を使用し石器石材の化学分析をおこなった。石器の一部は、実験室に借用し、走査電子顕微鏡による表面の微細組織観察と完全非破壊X線化学分析を行った。分析結果に基づく石材(岩石)の同定を行うことで、これまで不確定であった石材種の記載をする(あるいは誤記をただす)ことができ、地域や時代的な変遷を議論する情報を得た。 いずれの地域でも当初計画では予測できなかった分析対象が文字通り埋もれていることも明らかとなり、本調査は現在も継続している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化財たる石器石材の正しい理解は、時代的、歴史的な変遷を知る上で重要な情報であるにも関わらず、多くの現場で正しい記載が実行されていなかった。簡易的ではあるが可搬型の化学分析装置(p-XRF)を使用することと、岩石学の知識を持つものが、考古学者と協働することで正しい石材の記載を行うことの重要性を提示することができた。岩石学の慣例に則った岩石(石材)名を記載することは、国際的、学際的な相互理解を進めることにもつながる。これによって収蔵庫に埋もれている石器石材の再調査の機会が増え、先史時代の広域的な物質の移動や変遷の議論を促すことにつながると考えている。
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