研究課題/領域番号 |
18K01111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | 神奈川県立歴史博物館 |
研究代表者 |
丹治 雄一 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 学芸部長 (50342944)
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研究分担者 |
山下 浩之 神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 企画普及課長 (60261195)
田口 公則 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70300960)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 石材 / 岩石 / 地域史 / 学習プログラム / 博物館連携 / 文理融合 |
研究実績の概要 |
本研究は、岩石・石材を素材にして、神奈川県内の各地域における大地の形成(自然史的条件)とそこで展開された人間の営み(歴史的事象)を地域の歴史として一体的に捉え、理解し学ぶことができる地域学習プログラムを、歴史系博物館である神奈川県立歴史博物館と自然史系博物館である神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員の文理融合の研究組織による協働研究で作成し、その実践を行うことで、地域の歴史に対する理解の促進に資することを目的としている。 研究期間最終年度の今年度も、着手中の県西地域、県央地域、横浜・川崎地域、三浦半島地域の学習プログラムにかかる調査活動と実践メニューの実施および改善などに継続して取り組んだ。具体的には、三浦半島地域を中心に県域で広範に使用が確認される千葉県産石材「房州石」をテーマとした現地見学型実践メニューを行い、神奈川県域での石材利用のあり方を自然史的条件と歴史的事象の両面から相対的に検討することを試みたほか、研究代表者と研究分担者がそれぞれの専門領域において、各プログラムの充実に資する資料調査等を実施することができた。 研究期間全体を通じては、県内各地でこれまで把握されていなかった石丁場(採石場)跡を新たに見い出すなど、神奈川県産石材に対する自然史・歴史双方からの分析を深めることができたことが挙げられる。また、県内や静岡県に残された近代の石材関係文書の詳細調査を実施できたことも大きな成果となった。これらの調査成果をもとに、県西地域、県央地域、横浜・川崎地域、三浦半島地域の4地域の学習プログラム案を取りまとめるとともに、今後これらの学習プログラム案に基づく講座や見学会等を実施する際に活用できるリーフレットを作成した。 なお、県内5地域のうち湘南地域の学習プログラム作成は、本研究期間終了後に継続して取り組むこととする。
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