研究課題/領域番号 |
18K01117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館 |
研究代表者 |
木川 りか 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 課長 (40261119)
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研究分担者 |
秋山 純子 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, 室長 (10532484)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 衝突野鳥対策 / 博物館 / IPM / ガラス建造物 / 衝突野鳥 / 有害生物管理 |
研究成果の概要 |
博物館・美術館建造物には、外壁にガラスを多用したデザインのものも多く、しばしばガラス面における衝突野鳥の問題が発生する。九州国立博物館では開館以来、衝突野鳥に関する詳細なデータを記録しており、このデータから衝突の傾向を分析し、2016年度以降に照明を利用した対策と、タカなどの鳴き声等の音声を流す対策を試みた。照明については一定の効果がみられたと考えられたが、音声による対策では、しばらくすると慣れが生じたように見受けられた。また、カラスがガラス面を利用して野鳥狩りをすることや、周辺の広葉樹の年次ごとの実の多寡も複合的な要因として衝突頻度に影響していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年ガラス建造物への鳥の衝突事故は大きな問題となっている。本研究では、通常の野鳥対策が適用できない、博物館、美術館施設に適した衝突野鳥対策を導き出すことを目的とした。博物館建造物における衝突野鳥については、データがほとんど存在していなかったが、九州国立博物館では、衝突した方角・場所・時刻・数・野鳥の種・個体のサイズなどを10年以上にわたって詳細に記録してきており、このようなデータと、その分析結果は貴重な知見を提供するものである。また、このようなデータの分析結果とそれを基にした対策の試行結果は、全国的にみてもこれまでに例がない独自性の高い情報を提供するものである。
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